「たまごっち64」と検索している人の多くは、ニンテンドウ64で遊べるたまごっちゲームがどんな内容なのか、今から遊んでも楽しめるのかが気になっているはずです。
ここでは、正式タイトル「64で発見!!たまごっち みんなでたまごっちワールド」を対象に、基本情報やゲームのルール、ボードやカードの仕組み、熟たまごっち37種類の概要、ミニゲーム攻略までを一通り整理して解説します。
携帯型たまごっちで遊んでいた世代はもちろん、レトロゲームとして初めて触れる人でも分かりやすいように、「たまごっち64の魅力」と「実際の遊び方・コツ」をセットで紹介していきます。読み終わるころには、押し入れの64本体やカセットを引っ張り出したくなっているはずです。
- たまごっち64(64で発見!!たまごっち)の基本仕様と特徴を整理
- 育成パーティボードゲームとしてのルールと勝利条件を分かりやすく解説
- 熟たまごっち37種類やミニゲームの概要と、図鑑埋めの考え方を紹介
- 2025年現在の遊び方・入手方法や、今だからこそ楽しめるポイントを提案
たまごっち64の基本情報と魅力
- 正式タイトルと発売データ
- ジャンルとゲームの特徴
- 登場たまごっちと熟たまごっち
- マリオパーティとの関係
- 今から遊ぶならどうする?
正式タイトルと発売データ
たまごっち64として知られている本作の正式名称は「64で発見!!たまごっち みんなでたまごっちワールド」です。1997年12月19日にバンダイから発売されたニンテンドウ64用のパーティゲームで、1〜4人まで同時プレイに対応しています。
発売元はバンダイですが、企画は任天堂が担当し、開発はハドソンとエーアイ(A.I.)が手掛けるという、複数社協力体制で作られたタイトルです。
基本的なスペックをまとめると、次のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式タイトル | 64で発見!!たまごっち みんなでたまごっちワールド |
| 対応機種 | NINTENDO 64(ニンテンドウ64) |
| ジャンル | パーティゲーム(育成要素を持つすごろく型ボードゲーム) |
| プレイ人数 | 1〜4人 |
| メディア | ロムカセット |
| 発売日 | 1997年12月19日 |
| 発売元 | バンダイ |
| 企画 | 任天堂 |
| 開発 | ハドソン/エーアイ |
本作は「バンダイのNINTENDO64参入第1弾ソフト」であり、同時に「たまごっち唯一の64ソフト」という立ち位置の作品です。 NINTENDO64でたまごっちを遊べるタイトルは現状これだけなので、シリーズファンにとっては押さえておきたい1本と言えます。
発売時期は第一次たまごっちブームのピークをやや過ぎた頃で、売上自体はそれほど伸びなかったとされています。新品が低価格で投げ売りされていたという記述も残っており、当時の流通量は決して多くはなかったようです。
それでも、たまごっちの育成要素とボードゲームの駆け引きをうまく両立させた内容から、現在は攻略サイトや個人ブログなどで「今遊んでも面白い隠れた良作」「育成とすごろくが両立したユニークなタイトル」として紹介されることが多くなっています。
ジャンルとゲームの特徴

たまごっち64のゲームジャンルはパーティゲームですが、実際の中身は「サイコロでマスを進むボードゲーム」と「たまごっちの育成ゲーム」を合体させた、かなり独特なスタイルです。公式情報でも「パーティゲーム」とだけ書かれている一方、ファンサイトなどでは「育成パーティボードゲーム」「バーチャルすごろく」などと表現されています。
プレイヤーはゲーム開始時に、旧シリーズの「たまごっち」か「新種発見!!たまごっち」のどちらかの卵と色を選び、自分のコマとなるたまごっちを決定します。選んだ卵はプレイヤーカラーも兼ねており、盤面上でも自分のたまごっちがひと目で分かるようになっています。
1ターンの流れは、ざっくり言うと次の3ステップです。
1. サイコロを振るか、手持ちのカードを使って移動する
2. 止まったマスの効果やイベントを解決する
3. 最後に1回だけ「お世話」コマンドを実行する
このサイクルを繰り返しながら、たまごっちをベビっち期 → こどもっち期 → アダルトっち期へと成長させ、最終的に「熟たまごっち」への変身を目指します。ゲームの根幹となるパラメータが「変身パワー」で、これをどれだけ効率良く増やせるかが勝敗を左右します。
さらに重要なのが、NINTENDO64にちなんで「64」からスタートする共通リソース「お世話エネルギー」です。お世話コマンドを使うたびに消費され、GOマスなど限られたタイミングでしか回復しません。食事、ゲーム、トイレ、治療、しつけなど、どのお世話をいつ使うかを考えながら進める必要があり、単なるサイコロ運だけではない戦略性が生まれています。
ボードゲームらしい駆け引きと、育成ゲームならではの「お世話をサボると病気や死亡リスクが上がる」「お菓子を与え過ぎると病気になりやすくなる」といった生々しい要素が同時に効いてくるため、対戦ゲームとしてもかなり遊び応えがあります。
登場たまごっちと熟たまごっち

本作に登場するたまごっちは、携帯型の「初代たまごっち」と「新種発見!!たまごっち」に登場した面々がベースになっています。旧たまごっち側ではベビっち、まるっち、たまっち、くちたまっち、まめっち、ぎんじろっち、くちぱっち、ますくっち、たらこっち、にょろっちなど、おなじみのキャラクターが登場します。
新種側では、しろベビっち、とんまるっち、とんがりっち、はしたまっち、みみっち、ポチっち、はしぞーっち、ズキっち、たこっち、くさっち、にゃっちといった新顔も参加し、原作ファンには懐かしい顔ぶれが勢ぞろいしています。
ゲームの大きな目標となるのが、アダルトっちがさらに変身してたどり着く「熟たまごっち」です。熟たまごっちは全部で37種類存在し、そのほとんどが本作オリジナルデザインのキャラクターになっています。おやじっち、せきとりっち、チャリっちの3体だけが原作からの登場で、それ以外はゲームスタッフが新たに描き起こしたキャラクターです。
熟たまごっちには、くりおねっち、カッパっち、フネっち、ケンタウロっち、コギャルっち、マイカーっち、スイカっち、たこにゃっち、UFOっちなど、名前からして目を引くユニークなデザインが多数含まれます。さらに任天堂キャラクターのマリオとワリオをモチーフにした「マリオっち」と「ワル男っち」という2体のレア熟が存在し、これらは出現条件が非常に厳しいことで有名です。
ゲーム終了後、プレイヤーが操作していたたまごっちのうち、優勝した個体や一定以上の変身パワーを稼いだ個体は「ユーザーたまご」として保存できます。保存先はカセット本体かコントローラーパックのどちらかを選択でき、次回プレイ時に再びそのたまごを連れてくることが可能です。お気に入りの子を何度も育て直したり、家族や友だちの家に自分のユーザーたまごを持ち寄って対戦する、といった楽しみ方もできます。
マリオパーティとの関係
たまごっち64は、しばしば「マリオパーティの前身」や「試作的な存在」として語られます。その背景には、企画に任天堂が関わり、開発をハドソンとエーアイが担当していること、そして後にハドソンが『マリオパーティ』シリーズの開発を手掛けるようになったという経緯があります。
両タイトルに共通する要素として、例えば次のような点が挙げられます。
- 1〜4人で遊べるターン制ボードゲームであること
- サイコロを振ってマスを進み、途中でミニゲームが発生する流れになっていること
- 全員参加のミニゲームの結果が、ゲーム全体の有利・不利に直結する構造であること
実際、ファン向けの解説サイトなどでも「マリオパーティの基礎となったタイトル」「マリオパーティ的な遊びに育成要素が加わった作品」といった紹介がなされており、ゲームデザイン上の共通点はかなり多いことが分かります。
一方で、ゲームとしての焦点は大きく異なります。マリオパーティが「スターを集めること」を最優先の目的に据えたパーティゲームであるのに対し、たまごっち64は「たまごっちを育てて変身パワーを溜め、熟たまごっちに到達させること」が勝利条件です。お世話エネルギーの配分や体調管理が勝敗に直結するため、ボード上の位置取りだけでなく、育成パートの選択も含めて考える必要があります。
このように、ボードゲームとしての根幹部分はマリオパーティと似ていながら、プレイフィールはかなり違うタイトルになっており、「育成要素を持つマリオパーティ的ゲーム」としてレトロゲームファンの間で今も話題に上る作品です。
今から遊ぶならどうする?

2025年現在、「64で発見!!たまごっち みんなでたまごっちワールド」はNintendo Switch OnlineやWiiバーチャルコンソールなどでの配信は確認されておらず、公式なダウンロード版は存在しません。そのため、基本的にはニンテンドウ64実機とカセットを用意して遊ぶ形になります。
ソフト自体は、中古ゲームショップやフリマアプリ、オークションサイト、通販サイトなどで今でも継続的に出品されています。箱・説明書付きの美品から、カセットのみのジャンク扱いまで状態はさまざまで、価格帯も出品時期やコンディションによって変動しますが、極端なプレミアソフトというほどではありません。
ニンテンドウ64本体を持っていない場合は、本体とソフトのセット出品や、コントローラーパック付きのセットを探すとスムーズです。たまごっち64ではゲームデータをカセット内に保存できるほか、優勝したたまごっちなどを「ユーザーたまご」としてコントローラーパックに保存できるため、この機能も活用したい場合はパックを用意しておくと便利です。
一部の攻略サイトやブログでは、PC用エミュレータでの動作について触れている記事もあります。しかし、ゲームデータ(ROMファイル)の入手方法や利用環境によっては、著作権法や各種利用規約に抵触する可能性があります。遊ぶ際は、自分で所持しているカセットから正規の手順で吸い出したデータのみを扱うなど、法令と規約の範囲内で楽しむことを意識するのが安全です。
なお、現行のテレビにニンテンドウ64を接続する場合は、AV端子やS端子がないことも多いので、コンポジット入力対応の変換アダプタやキャプチャ機器を利用してHDMIに変換する方法が一般的です。ここはたまごっち64固有の話ではありませんが、「本体はあるけれどテレビに繋がらない」という人は、あわせて確認しておくと良いでしょう。
たまごっち64の遊び方と攻略
- ゲームの基本ルールと勝利条件
- ボードマスとカードの活用術
- お世話エネルギー管理のコツ
- ミニゲームの種類と攻略ポイント
- 熟たまごっち図鑑を埋めるコツ
ゲームの基本ルールと勝利条件
たまごっち64の最終的なゴールは、「自分のたまごっちをアダルトっちまで育て、その状態で誰よりも早く変身パワーを満タンにし、自分のターンを迎えること」です。この条件を満たすとエンディングイベントが発生し、たまごっちは熟たまごっちに変身して図鑑に登録されます。
ゲーム開始時、プレイヤーは人数(1〜4人)と操作方法(1コンモード/それぞれモード)を選びます。参加枠は必ず4人で固定されており、人間プレイヤーが足りない分はCPUが補充されます。CPUは選んだアダルトっちに応じて育成方針が変化するため、どのキャラクターを選ぶかでゲーム展開も少し変わってきます。
ターンごとに、プレイヤーはサイコロを振るかカードを使ってマスを進みます。止まったマスの種類に応じて、
- 変身パワーやお世話エネルギーが増減する
- カードを入手する
- 全員参加のミニゲームが始まる
- カジノやホラーマスなどのイベントが発生する
といったさまざまな出来事が起こります。その後、ターンの締めとして1回だけ「お世話」コマンドを実行し、たまごっちの状態を整えます。
変身パワーは、ミニゲームに勝利したり、変身P+マスに止まったり、食事やゲームなど一部のお世話を成功させたりすることで増加します。逆に、変身P−マスに連続で止まったり、病気を放置したりすると減少してしまいます。病気状態が続くとサイコロの目が1〜3に制限され、さらにたまごっちが死亡しておばけっちになるとそのプレイヤーは失格扱いとなるため、体調管理は非常に重要です。
勝つための基本は、サイコロ運任せにせず、「変身パワー」「お世話エネルギー」「おなか」「ごきげん」といった複数のリソースを同時に管理することです。変身パワーに直結する行動(ミニゲーム、変身P+マス、ゴールドごはん・あそびなど)を意識的に狙いつつ、致命的な病気や死亡を避けるバランス感覚が身につくと、自然とエンディングまでたどり着きやすくなります。
ボードマスとカードの活用術

ボード上には、変身パワー系マス、カードマス、みんなでゲームマス、アクシデントマス、フィットネスマス、ホラーマス、カジノマス、GOマスなど、非常に多くの種類のマスが存在します。それぞれの効果をある程度覚えておくと、「次のターンでどの目を出したいか」「どのカードを温存すべきか」の判断がしやすくなります。
特に重要なのが、以下のようなマスです。
- GOマス
- 1周するたびに変身パワーと進んだ歩数に応じてお世話エネルギーを補給できる、おいしいポイント
- 変身P+/変身P−マス
- 変身パワーが2〜6ポイント程度増減する。おなか・ごきげんの状態によって増減幅が変わるため、事前のお世話も含めてコントロールしたいマス
- ゴールド/シルバーごはん・あそびマス
- 対応するお世話の効果が2〜3倍になる超強力マス。終盤のラストスパートで踏めると一気に差がつく
- みんなでゲームマス
- 全員参加のミニゲームが発生し、勝者は変身パワーとごきげんが上昇。敗者はごきげんが下がり、全員のおなかも減る
- フィットネスマス
- 「フィットネスGO!GO!」に挑戦し、結果に応じてごきげんとお世話エネルギーが増える。ただしおなかは減る
カードマスでは、移動や妨害に関係するさまざまなカードを入手できます。サイコロを3個・4個同時に振るカード、好きな数字を出せる「123456」カード、進行方向を逆転させるカード、自分と他人の場所を入れ替えるカード、変身パワーやお世話エネルギーを奪う妨害カードなど、効果は多岐にわたります。
攻略上のポイントは、「強いマスの手前で出目調整できるカードを温存しておくこと」と「一発逆転系の妨害カードを使うタイミングを見極めること」です。例えば、変身P+マスやみんなでゲームマスにピッタリ止まれる場面では、123456カードやサイコロ3・4カードを惜しまず使う価値があります。逆に、変身P−や病気リスクの高いマスが連続しているゾーンでは、あえてカードを温存し、別のルートや安全な位置で使えるようにしておくと損をしにくくなります。
妨害系カード(変身Pくれ/もっとPくれ、おせわくれ、がっかりなど)は、終盤の決め手として使うのが定番です。ライバルの変身パワーがあと少しで満タンというタイミングで打ち込めば、自分の勝ち筋を大きく広げることができます。ただし、人間同士で遊ぶときに妨害を連発すると集中攻撃されやすく、CPU戦でも狙われやすくなる印象があるため、「ここぞ」という局面まで温存しておく方がトータルでは有利に働きやすいです。
お世話エネルギー管理のコツ
各ターンの最後に実行できる「お世話」コマンドは、“お世話エネルギー”という共通リソースを消費します。お世話エネルギーは64からスタートし、GOマスや一部のイベントで少しずつ回復する仕組みですが、補給量は決して多くありません。エネルギー切れの状態で病気やおなか減少が重なると、何もできないままたまごっちが弱っていくこともあるため、計画的な運用が重要です。
代表的なお世話コマンドと消費量・効果は、概ね次の通りです。
- 食事(消費3)
- ごはん・肉・野菜のいずれかを与えると「おなか」と変身パワーが増加
- お菓子(キャンディ、ケーキなど)はごきげんが大きく上がるが、変身パワーは増えず、病気になりやすくなる
- ゲーム(消費2)
- たまごっちとミニゲーム形式で遊ぶ。成功するとごきげんと変身パワーが増えるが、失敗しても減少はしない
- トイレ(消費3)
- 溜まったうんちを一気に流す。うんちが多いほど病気になりやすくなるため、こまめな処理が大切
- 治療(注射は8、薬は2)
- 病気を治すコマンド。注射はエネルギー消費が大きい反面、即効性が高い
- 薬は少ない消費量で段階的に回復させるタイプで、うまく使えばエネルギー効率に優れる
- しつけ(消費3)
- こどもっち期以降、たまごっちがコマンドを拒否したときに叱ることで、わがままを減らしていく
いちばんやりがちなのが、「変身パワーを早く増やしたいあまりに、序盤からエネルギーを使い切ってしまうパターン」です。序盤は特に、おなかとごきげんを安定させることを優先した方が結果的に効率が良くなります。おなかがゼロ近くになると病気になりやすくなり、病気をこじらせると変身パワーが減る上にサイコロの目も制限されてしまうからです。
お菓子はごきげん回復手段として非常に便利ですが、連続して与えるほど病気リスクが上がります。ミニゲーム後など、全員のおなかが減っているタイミングでは、まずごはんやトイレで基礎状態を整え、それでもごきげんが足りないときにだけお菓子を使う、といったメリハリを付けると安定します。
治療コマンドは、注射と薬を状況に応じて使い分けるのがコツです。お世話エネルギーに余裕がある序盤なら注射でさっと治し、残量が心もとないときは薬を継続的に与えて少しずつ回復させる、というように使い分けると良いでしょう。Wikipediaには、薬を一度与えると次の薬まで効果が持続し、薬と注射を組み合わせることで効率良く完治させるテクニックも紹介されています。
しつけは、たまごっちがわがままを言ってコマンドを拒否したタイミングで使うと、お世話エネルギーを消費せずに実行できます。逆に、何も問題がない状態でしつけを行うとごきげんが下がってしまうため、「拒否されたときだけ反応する」くらいのスタンスが無駄の少ない立ち回りになります。
ミニゲームの種類と攻略ポイント
たまごっち64には、すごろく中のみんなでゲームマスやおまけモードから遊べるミニゲームが10種類収録されています。ミニゲームで勝利すると変身パワーとごきげんが上昇し、敗北するとごきげんが下がるうえに全員のおなかが減ってしまうため、ボードゲーム全体の流れに大きく影響する重要な要素です。
代表的なミニゲームと簡単なポイントを挙げておきます。
- パネルでBANG!
- 16枚のパネルから指定されたものをスティックや十字キーで選び、Aボタンで撃ち抜くゲーム
- 先に3点取れば勝ちなので、確実に当てられるところを狙うのが基本
- あっちココっちたまタッチ!
- コントローラー上を動き回るたまごっちが止まったボタン(十字キー、A、B、Cボタン)を素早く押す反射神経ゲーム
- 画面中央付近を見るようにし、指は全ボタンに届く位置に構えるとミスが減る
- 落ちもんゲットだぜ!
- 上から降るアイテムを集めるゲーム。得点アイテムやごはんはプラス、うんちはマイナス
- 高得点を狙いすぎてうんちを拾うくらいなら、確実にプラスを取る方が安定する
- ドリルでGO!
- スティックをぐるぐる回して地面を掘り進め、地下水に先に到達した回数を競うゲーム
- スティックの回し過ぎはコントローラーの摩耗にもつながるので、長時間遊ぶときは休憩を挟むのがおすすめ
- ひっぱればあっぱれ!
- Aボタン長押しでゲージを溜め、ちょうど良いタイミングで離して物体を引っ張るゲーム
- 何度かプレイして「ここで離すとちょうど良い」という感覚を体に覚えさせると勝率が上がる
- フィットネスGO!GO!
- ベルトコンベアーに流されないよう、指定ボタンを連打して耐えるゲーム
- フィットネスマスから挑戦した場合は、結果に応じてごきげんとお世話エネルギーが増える
そのほか、「勝負!ふうせん居合い割り!」「ビリビリいやっちビリもイヤ!」「UFOキャっち!」「ねらってポン!」「ポイポイうんちくん!」など、アクション性の高いミニゲームも多数収録されています。いずれもルール自体はシンプルですが、勝利時のリターンが大きいため、苦手なゲームを放置するとそれだけで変身レースで不利になりがちです。
攻略の基本は、「全てを完璧にこなそうとするより、得意なミニゲームを2〜3個見つけて確実に勝てるようにすること」です。おまけモードなどでルールを把握するまで練習しておき、実戦では得意ゲームでしっかりポイントを稼ぐように意識すると、トータルの変身パワー獲得量が安定します。
また、スティック回転やボタン連打を多用するミニゲームは、どうしても手やコントローラーへの負担が大きくなります。連続して遊んでいると疲労が溜まりミスも増えるので、プレイ時間が長くなりそうなときは休憩を挟んだり、別のミニゲームを選んでバランスを取るとよいでしょう。
熟たまごっち図鑑を埋めるコツ
熟たまごっちは全部で37種類存在し、ゲームで優勝したアダルトっちや、一定以上の変身パワーを稼いだたまごっちがエンディングで変身した姿として図鑑に登録されていきます。
ただし、どの熟たまごっちになるかは基本的にランダム性が強く、特定のステータスや行動でピンポイントに進化先をコントロールすることはできません。なかには「レア熟」と呼ばれる出現確率の非常に低い熟たまごっちも存在し、マリオっちやワル男っちなどは条件を満たしてもなかなかお目にかかれないと言われています。
図鑑を埋めていきたいときの基本的な考え方は、次のようなものです。
- 旧たまごっちの卵と新種たまごっちの卵、両方をバランス良く使う
- プレイヤーカラーや育成スタイルを変えながら、何度もエンディングまでプレイする
- 毎回しっかり優勝、もしくはそれに近い成績を狙い、変身パワーを稼ぎ切る
このゲームでは、熟たまごっちの種類ごとに明確な分岐条件が公開されているわけではなく、「とにかく試行回数を増やす」ことが最大の攻略法になります。
ユーザーたまご機能を活用すれば、優秀な成績を残したたまごっちをカセットやコントローラーパックに保存しておき、別のボード展開やプレイスタイルで何度も育て直すことができます。お気に入りの子を残しつつ、新しい熟たまごっちを狙って何度もエンディングを目指す、という遊び方は、図鑑埋めと愛着育成の両方を楽しめるのでおすすめです。
マリオっちやワル男っちに関しては、「旧たまごっち側の卵からマリオっち、新種たまごっち側の卵からワル男っちが出る」といった情報もファンサイトなどで語られていますが、いずれにしても出現率は非常に低いとされています。あまりにも狙いすぎると、せっかくのゲームが作業的になってしまいがちなので、「図鑑コンプリートできたらラッキー」「たくさん遊んでいるうちにいつか会えたらうれしい」くらいの気持ちで挑む方が、このゲームらしい楽しみ方と言えるでしょう。
総括:たまごっち64で味わう育成とすごろくの奥深さ
- たまごっち64は正式名称を「64で発見!!たまごっち みんなでたまごっちワールド」といい、バンダイから発売されたニンテンドウ64用パーティゲームである
- 発売日は1997年12月19日で、1〜4人プレイ対応のすごろく型ボードゲームとしてリリースされた
- 企画は任天堂、開発はハドソンとエーアイが担当し、バンダイのNINTENDO64参入第1弾かつ唯一のたまごっち64ソフトという位置付けになっている
- ゲームの目的は、自分のたまごっちをアダルトっち状態で誰よりも早く変身パワーMAXにし、熟たまごっちへ進化させることである
- ボードマスとカードを組み合わせた移動システムにより、サイコロ運だけでなくマス選びやカードの使いどころといった戦略性が求められる
- お世話エネルギーを管理しながら、おなか・ごきげん・病気・うんちなどをケアすることが勝利への土台となる
- ミニゲームは10種類収録されており、変身パワーとごきげんを稼ぐ重要なチャンスであると同時に、コントローラー操作の腕前も問われる
- 熟たまごっちは全部で37種類存在し、多くが本作オリジナルデザインのキャラクターで、レア熟としてマリオっちやワル男っちのような任天堂キャラをモチーフにしたものも用意されている
- ゲーム終了後には「ユーザーたまご」としてたまごっちをカセットやコントローラーパックに保存でき、次回以降もその子を連れて遊ぶことができる
- 任天堂とハドソンのタッグによるボードゲームという点から、後の『マリオパーティ』シリーズの前身的タイトルとも言われ、育成とボードゲームを両立させた良作として評価されている
- 2025年現在も公式のダウンロード配信は行われておらず、基本的にはニンテンドウ64実機とカセットで遊ぶスタイルになるが、中古市場ではフリマアプリやオークションなどで継続的に取引されており、入手難度は極端に高くない
- たまごっち64は、たまごっち世代にとっての懐かしさと、ボードゲームの駆け引きによる緊張感を同時に味わえる一本であり、今遊んでも十分に楽しめる作品である
携帯型たまごっちとはまた違う「みんなで育てて競う」楽しさが詰まったたまごっち64。ニンテンドウ64本体とカセットを用意できるなら、ぜひ実際にプレイして、その独特な育成すごろくの世界を体験してみてください。
